初心者クトゥルフTRPG ①シナリオの書き方
めっきり寒くなったので熱燗派です。五卓連続で発狂してフェティッシュか幻覚しか見てない伊月です。
シナリオの書き方について。講座は他の素敵な方たちのブログにお願いします。
身内で遊ぶときとかは、あくまでシナリオは遊ぶツールの一環なので、気軽に書いてみてもいいと思うんですよ。
シナリオなんて自分の好きな物展示会inルルイエみたいなものです。仲間内って大体好きな物似てるから、さくっと出来る。何より自分のシナリオ回すのめっちゃ楽
①テーマを決める
・登場させる神話生物からテーマを考える
・シナリオのテーマを決めて神話生物あてはめる
実際シナリオを書くのが楽なのは断然後者。私は後者派なので後者の説明feat.俺です
テーマはなんでもいいと思います。最初は何かのパロディ的な感じとか、見た映画とか、曲とか。インスピが働きやすいあたりがおすすめ。
端的にいうと「この世界に神話生物が関わってたら、どんな感じか」みたいな。
②起承転結を考える
慣れるまではこれが一番楽。普通の小説と同じです。
起……物語のはじまり
承……探索中
転……場面変転、解決に結びつく何かの提示、異変やNPCの異、神話生物との邂逅
結……異変が解決して日常に戻る、或いはバッドエンドの場合はその結末
例えば、「館に突然飛ばされて、神話生物を閉じ込める呪文を手に入れたら日常に戻れる」シナリオなら
起……日常~館に飛ばされる
承……探索中
転……呪文が手に入る条件を満たす、呪文を手に入れるのを阻害する状況の打破
結……無事神話生物を閉じ込めて日常に帰れるor閉じ込める手段がなく終了
はい、これでおしまい。骨子完成。
③それぞれに肉付けする
シナリオの肉付けとして、最初に一番楽なのは「③-1:NPCを配置する」です。
個人的に、一番楽なのは「過去にPC達と同じ立場で今ここにいるNPC」
・過去に館に飛ばされたけれど、その時の仲間たちと異変を解決できずに生き残ってしまったNPC
・過去に館に飛ばされて、その時に死んでしまったけれど探索者達を手助けするNPC
とか。
なんで同じ立場が楽かというと、「PCと基本的に敵対しない」「探索する利害が一致する」からですね。
次に「③-2:舞台をセッティングする」
5W1Hです。
この館は、どんな感じなのかを作っていきます。
生い立ち……じゃない成り立ち?
いつ(作られた時期)…10年前
どこ(舞台の場所)…山奥の湖の傍
誰が…後に精神病棟に入った有名な建築家の晩年の作品
何(何の目的で)……古くから交友があった友人に頼まれて/法外な金を積まれたので
どうした(現在までに起こった出来事)…強盗にあい一家は惨殺され、建物は競売に
なぜ(異変が起きる原因になった出来事)…惨殺された時の怨念が残っていた為
ほら、なんかそれっぽい。
狂気の館で起こった狂気の事件の結末が悲劇で、それが今なお誰かを此処に誘って悲劇を繰り返してる、みたいな感じでしょうか。
舞台をセッティングすると、そのNPCに対してまた肉付けができたりします。
例えば、「惨殺された一族の末裔」とか「建築家の血縁者」とか「競売で建物を手に入れた」とか。
④探索用に情報を作成する
ここまで来たら、あとはパーッとイメージできるものを探索箇所に配置していきます。
このシナリオは現在のところ、青文字の部分になります。
十年前に、とある大金持ちが精神病を患って入院していた建築家に晩年の自分の自宅を設計してもらった。ところが、山奥にただ一つ佇んでいた豪華な家は、強盗の恰好の餌食になります。泣いても叫んでも誰も来ず、一家は強盗に惨殺され家にあった金銭は奪われてしまいました。一週間以上里に下りてこない一家を不審に思った村の人達により、漸くその遺体は弔われ清掃された家は競売にかけられました。
よくある話ですね。これに「実は」っていう話を付け加えると一気にクトゥルフTRPGっぽくなります。
実は、この家の家主がコレクションしていた宝石が呪いの宝石だった とか
実は、強盗が読んだ本が魔術に関するものだった とか
配置するものとして最低限
・過去の出来事を思わせる日記
・呪われた何か
・探索の手助けになるもの
・神話生物(PC遭遇用/大体最大でもd20くらいのSANチェック)
・神話生物(ラスボス/d100でもなんでも)
・死体とかそれっぽいもの(SANチェック用)
あとは適当に配置するよ。
ぶっちゃけこれで完成。
あとはテストプレイしてもいいし、身内ならテストプレイを兼任してもらってもいいと思います。
Q:シナリオがいつまでも完成しない
A:先にテストプレイの日程を決めちゃえばいいんですよ
ほら、当日までに完成させないとでしょ?さあ、がんばりましょう。
まずは作って、それがどんな形で動くのかみていくとシナリオも改善点とか、こういう動きがくるならこういう情報追加しようとか、色々見えてきます。